【岩木山・嶽きみ】カミさんが本気を出した夏の味。夫婦で辿った岩木山神社と、自転車で来た日の記憶

東北旅行

「今年も、そろそろ嶽きみの季節だなぁ……」

この時期になると、我が家では毎年のように聞こえてくる言葉があります。

そう。

カミさん、嶽きみに夢中です(笑)

職場の近くでも見つけるたびに買ってきて、せっせと食べている。そんな姿を見ているうちに、

「そこまで好きなら……」

ということで、今回はいつもの弘前方面のドライブコースを少しだけ変えて、嶽きみの産地、岩木山方面まで買い出しに行くことにしました。

目的はただひとつ。「嶽きみを食べる!」

産地まで来ても、財布の紐は緩みっぱなし

弘前方面へ行くときは、我が家にとってすっかり定番のドライブコース。道の駅つるた、弘前方面、そして碇ヶ関あたりまで足を延ばすこともあります。

でも今回は、いつものコースにひとつ目的が加わりました。嶽きみを買うこと。

産地周辺まで行けば、さすがにカミさんも満足するでしょう。

……いや、むしろ余計に買うんじゃないか?

そんな予感を抱きながら、嶽きみの直売所「セイトウファーム」へ向かいます。

面白いことに、このセイトウファームさん、グーグルマップで検索しても出てきません。実は岩木山神社の入口脇で出張販売をしているスタイルのお店で、価格は変わらず、知る人ぞ知る穴場のような存在でした。

営業時間もホームページ等では分からなかったのですが、朝9時頃には普通に営業していました。ただ、この時間からすでに賑わっていて、次から次へと車が入ってくる状態。地元の方もリピーターも、朝一番で嶽きみを買いに来るのが当たり前になっているようです。

「どこから来たの?」

レジで声をかけられ、秋田から来たことを伝えると、

「そう、また来週」

と、まるで常連扱いのような一言。まだ一回しか来ていないのに(笑)。でもこの一言で、カミさんはすっかりこの直売所のファンになった様子でした。

駐車場脇のセイトウファームの出張販売所 駐車場脇に出ていたセイトウファームの出張販売所

そして到着。案の定、カミさんの目が輝いております(笑)。

「これも美味しそう!」 「こっちも買おうかな!」

もう完全にスイッチが入っています。結局、茹でた嶽きみをその場でいただくことに。2本購入。そして夫婦2人で、ペロリ。

……うん。美味い。甘い。そして、やっぱり採れたては違います。粒ひとつひとつがパンと張っていて、皮を剥いた瞬間から甘い香りが立ちのぼる。カミさんが夢中になるのも納得です。

ただし、ここで一つ問題が。まだ旅は始まったばかり。なのに、すでにお腹の中にはトウモロコシ2本。

この先、大丈夫か?(笑)

初めて訪れた「岩木山神社」に圧倒された

嶽きみを堪能した後は、以前から気になっていた岩木山神社へ。存在はもちろん知っていました。でも、実際に訪れるのは今回が初めて。

〒036-1343 青森県弘前市百沢寺沢27。駐車場は15台ほど停められそうな広さでしたが、参拝客の出入りが激しく、なかなかスムーズにはいきませんでした。時間帯によっては少し待つ覚悟をしておいた方が良さそうです。

駐車場から向かってみると……

デカい。思っていた以上です。

大鳥居 境内入口に立つ大鳥居

「こんなに大きかったんだ……」

というのが正直な感想。

大鳥居をくぐってすぐのところに、小さな社がありました。大黒様でしょうか、それとも恵比寿様でしょうか。由緒まではその場で分からなかったのですが、思わず立ち止まって手を合わせてしまう存在感がありました。

大鳥居過ぎた所の小さい神社 大鳥居を過ぎてすぐの小さな社。大黒様?恵比寿様?

そこから続く参道には、五本杉と呼ばれる立派な杉の巨木が並んでいます。杉の巨木に挟まれた参道は思ったより長く、一歩進むごとに音が遠のいていくような感覚がありました。

五本杉 参道に立つ五本杉

奥に見えてくる拝殿は彫刻が細かく、津軽の職人がどれだけの手間をかけたのか、素人目にも伝わってきます。本殿の入口には龍でしょうか、迫力のある飾りが施されていました。

本殿入口の飾り 本殿入口の飾り。龍でしょうか

そして本殿。

本殿 岩木山神社の本殿

境内には大きな馬の絵馬も掲げられていて、思わず見入ってしまいました。

大きい馬の絵馬 境内に掲げられた大きな馬の絵馬

そして印象に残ったのが御手洗場。秋田ではあまり見慣れないような、長く立派な柄杓も新鮮でした。

み手洗い場 長く立派な柄杓が印象的な御手洗場

調べてみると、この岩木山神社、津軽の総鎮守として1200年以上の歴史を持つ神社なのだそうです。楼門前に構える一対の狛犬は「逆さ狛犬」と呼ばれていて、上を向いている方が金運、下を向いている方が恋愛運に効くという言い伝えがあるのだとか。

金運UPの狛犬 上を向く「金運UP」の狛犬

恋愛運UPの狛犬 下を向く「恋愛運UP」の狛犬

そうと知っていれば、両方にしっかり手を合わせておくべきでした。三つ首の龍が水を注ぐ手水舎も印象的で、こちらは子宝や安産のご利益があるとされているそうです。

……そういえば、この岩木山神社には「夫婦やカップルで参拝すると別れる」というちょっと物騒なジンクスもあるらしいんですよね。ご祭神に女性の神様がいらっしゃって、仲睦まじい二人を見るとヤキモチを焼いてしまう、という言い伝えだとか。

夫婦で普通に参拝してきましたが、今のところ特に影響はありません(笑)。むしろ縁結びや復縁祈願で訪れる方も多いパワースポットだそうなので、そのあたりはあまり気にしなくても良さそうです。

こういう場所って、写真で見るのと実際にその場に立つのとでは、やっぱり違いますね。静かな境内を歩いていると、それだけで気持ちが少し引き締まります。

「もっと早く来ておけばよかったな」

そんなことを思いながら、ゆっくり参拝しました。

岩木山を見ながら、若い頃の自分を思い出す

実は岩木山周辺には、ちょっとした思い出があります。弘前の短大にいた頃。若かった私は、なぜそんなことを思いついたのか分かりませんが……自転車で岩木山方面まで冒険しに来たことがあります。

今考えると、なかなか無謀です(笑)。当時は体力もあったのでしょう。

「まあ、行けるだろ!」

くらいの勢いだったんでしょうね。

それから何十年も経って、今度はカミさんと車で同じ岩木山方面へ。若い頃は一人で自転車を走らせていた場所を、今は夫婦でドライブしている。

そう考えると、なんだか不思議な気持ちになります。景色は同じでも、自分の人生はずいぶん変わったんだなぁ……と。こういう昔の記憶が突然よみがえるのも、旅の面白さですね。

そして始まる、我が家恒例の「道の駅巡り」

岩木山神社を後にして、ここからは我が家の定番コースへ。まずは道の駅つるた。そして弘前方面にも立ち寄り、さらに碇ヶ関へ。

旅先の道の駅って、どうしてあんなに財布の紐が緩むんでしょうね(笑)。

そしてここでも、嶽きみ。訳あり品が安く並んでいるのを見つけてしまい、思わず追加購入。「もう十分食べたでしょ」という声はどこかに置いてきました。

それだけでは終わりません。ナス、エダマメ、トマト、モモ、そしてりんごまで、気づけばカゴの中は夏の産直品でいっぱいに。

「これ美味しそう」 「これも買おう」 「せっかくだから……」

……はい。気がつけば、いろいろ増えております(笑)。

でも、こういう買い物も夫婦ドライブの楽しみのひとつ。家に帰ってから、

「これ、買ってきて正解だったな」

なんて言いながら食べる時間まで含めて、旅なんですよね。

今度は「りんご狩り」もいいかもしれない

今回、弘前方面を走っていてふと思いました。そういえば……俺たち、りんご狩りってしたことないんじゃないか?

弘前方面には何度も来ている。道の駅にも何度も寄っている。でも、りんごの産地まで来ておきながら、ちゃんと「りんご狩り」をした記憶がない。

これは一度、やってみてもいいかもしれません。秋のりんご畑。真っ赤に実ったりんごを、自分たちで収穫して、その場の空気を楽しむ。

嶽きみを目当てにやって来た今回のドライブでしたが、思わぬ次の楽しみまで見つかりました。

夏の嶽きみから、秋のりんごへ

今回は、カミさんが大好きな嶽きみを求めて、岩木山方面まで足を延ばしました。美味しい嶽きみを食べて。初めて岩木山神社を訪れて。昔、自転車で無謀な冒険をした頃の自分を思い出して。そして、いつものように道の駅を巡って、カミさんの財布の紐が緩みっぱなし(笑)。

特別な観光をしたわけではありません。でも、こういう何気ない夫婦のドライブが、後から振り返ると案外いい思い出になっているんですよね。

そして次は……

りんご狩り、行ってみようか。

嶽きみの夏が終わったら、今度はりんごの秋。また弘前方面へ来る理由が、ひとつ増えました。

さて……そのとき、カミさんの財布の紐は締まっているのでしょうか。

たぶん……締まってないな(笑)。


旅のメモ(訪問の参考に)

  • 嶽きみ直売所:セイトウファーム/グーグルマップには載っていませんが、岩木山神社の入口脇で出張販売をしています(価格は同じ)。営業時間は不明ですが、朝9時にはすでに営業・混雑していました。早めの時間帯がおすすめです。
  • 岩木山神社:〒036-1343 青森県弘前市百沢寺沢27/駐車場は15台程度。参拝客の出入りが多く混み合う時間帯あり
  • ベストシーズン:夏(嶽きみの時期)/秋(りんご狩りの時期)
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